仕事中、事務のOさんから声をかけられる。なんでも大連ソフトウェアパークが主体となって、貧しい人達への寄付を募っているという。それで、gyawaにも寄付をお願いしたいということだった。貧しい人達…その微妙な言い回しが気になったので、尋ねてみたのだが本人も良くわかっていない。寄付金という言葉に騙されて(ソフトウェアパークのお偉いさん達に)搾取される可能性だって、中国では十分有り得る話だ。正直、あまり気乗りしなかったのだが10元ほど寄付しておいた。
午後、食事をして戻ってきたら(寄付したにも関わらず)また寄付をお願いされる。なにごとかと尋ねてみると、他部署の社員の母親が交通事故にあったという。管理部が見舞いに行っているようなので(失礼だが)嘘ではないようだ。そのため、先ほど集めた寄付金はすべてお見舞金に充てることにしたとか。それで可能であれば追加で寄付してほしいということだった。
寄付した人達のリストを見てみると、ソフトウェアパークには1元しか寄付していない人達でも、10倍の10元を寄付していた。やっぱりみんな訳がわからない寄付は嫌なのだなと、妙に納得できた。中国での医療はお金がすべて。明日は我が身ということで、gyawaも彼らにあやかって10倍の寄付をしておいた。訳わからない名目へ寄付するよりは、よっぽど役に立ててもらえることだろう。